第603章 鬼祓い

田川大輝は、向こうで父が遠慮なく妹を罵っているのを見て、顔色を変えた。

「父さん……あれでも母さんだろ。俺たちが黙って、灰すら残らず消えるのを見てるなんて……」

「もう先生には頼んである。母さんの霊は回収して、冥界に送って転生させられるんだ。そこまで追い詰める必要がどこにある!」

ふたたび、やわらかく取り繕った声が割り込む。

「希美! こっちが追い詰めたいわけじゃないのよ。お姉さんが……死んでも、諦めてくれないの」

「大人はまだしも、子どもは無関係でしょう? もしお姉さんがあの子たちに手を出したら、私……生きていられない!」

すすり泣きが続く。

「お姉さん、希美のことだって放っ...

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