第626章 わざと人を探す

原田麻友がプレジデンシャル・スイートに足を踏み入れると、リビングには部署の十数人が集まっていた。

「……」

渡部建が慌てて駆け寄ってくる。

「いやあ!どうせ一人でプレジデンシャル・スイートに泊まるなんて勿体ないでしょう。こっちは申請した経費が足りなくて、ちょうど空き部屋がいっぱいあったものですから」

「一緒にいればコミュニケーションも取りやすいですし」

津端留衣も小走りで近づいてきた。

「部長、スーツケースお持ちしますね」

彼女は嬉しそうに原田麻友のスーツケースを引き受け、部屋まで運んでいった。

しばらくして、天巫院玲幻もやってきた。

部屋を埋め尽くす事務所の面々を見て数秒...

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