第631章 助かった

広瀬滉大は一直線に駆け寄り、原田日菜を引き寄せると、天巫院玲幻に向かって怒鳴りつけた。

「何をしてるんだ! あんたは制作チームに俺たちを守るために呼ばれたんだろ。ゲストに手を出すためじゃない!」

「日菜、大丈夫か?」

「あいつ、何かひどいことしなかったか!」

原田日菜は涙ぐみながら、赤くなった瞳で訴えた。

「違うの! 天巫院さんは何もしてないわ。私がただ、モーリスを助けてほしいってお願いしてただけ」

広瀬滉大「……」

天巫院玲幻「……今や、あんたたちまで危険な状態だぞ」

彼が浮かべていた深刻で張り詰めた表情が、ふっと消え去る。

その顔には、ただ冷ややかな無関心さだけが残って...

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