第636章 殺殺殺

「モーリス、あなたは絶対に自由にならなきゃ」

「私が必ずあなたを救う方法を見つけるから」

「まずはここから逃げて」

原田日菜はモーリスの耳元で小声でそう囁いた。

そしてバッと呪符の紙を引き裂き、叫んだ。

「モーリス、早く逃げて!」

言い終わるが早いか、力強い手が伸びてきた。その手は彼女の首を無造作に掴み上げ、壁へと激しく叩きつけた。

「がはっ!」

原田日菜は鮮血を吐き出し、信じられないといった様子でモーリスを見つめた。

原田麻友は、原田日菜の手の中でクシャクシャになった呪符の紙を横目で一瞥し、すでに狂乱状態にあるモーリスへと視線を移した。

「なぜ呪符の紙を破ったの?」

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