第658章 玄門の異動

事務所。

津端留衣は昼食を済ませ、同僚と雑談しながら自分のデスクへ戻っていた。

途中で、人だかりができているのが目に入る。皆、声を潜めてぼそぼそと何か話している。

留衣はすぐさま駆け寄った。

「なになに、どうしたの?」

部員の一人が小声で言う。

「部長がまた、鬼使いを一組捕まえた」

「うそでしょ! これで何組目だよ?」

「今日で五日目。十組目だ」

十組。

つまり、彼女たちの事務所にはすでに冥界の使者が二十人、拘束されていることになる。

愕然とする者もいれば、怯える者もいる。平然としている者もいる。

津端留衣はというと、あくまで落ち着いた顔のまま。

「部長がそんなこと...

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