第676章 呪いをありがとう

大野秋奈と話をつけたあと、大野秋奈は車で去っていった。

渡部建は、呪符の紙で埋め尽くされた部屋を振り返り、「原田麻友、気づいてるか。事態がどんどん深刻になってる」と低く言った。

「もう一般人まで玄門の術に触れ始めてる。……俺たちを試してる奴がいる」

原田麻友はうなずき、壁際へ歩み寄る。そこに貼られた呪符の紙を目でなぞった。

「玄門の人間ね。これは玄門の正規品、下位の呪符。鬼を養うためのもの」

そこへ天巫院玲幻が足早に来て、原田麻友の言葉をちょうど聞き取ったらしい。鼻で笑う。

「今回の作戦、玄門は表向きは承諾した。けど裏の手は、まあ出してくるよな」

玲幻は壁一面の呪符の紙を見回し...

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