第694章 おじいさんおばあさん

江城市。

夢色ホテル。

原田麻友が車を降りると、原田渉が早足で寄ってきた。

「空港まで迎えを手配するって言ったのに、お前はどうしても嫌だって。移動、大変だっただろ」

「平気。ちょうど同僚が江城市に出張してて、道中も連絡しながら来られた」

運転していた部員が窓越しに原田渉へ会釈し、続けて原田麻友に言う。

「部長、それじゃ自分はこれで」

「うん」

部員の車が走り去る。

原田渉は原田麻友を連れて個室へ向かった。

個室の前に、物腰の柔らかな男が立っていた。原田麻友を見つけるなり、すっと近づいてくる。

「原田さん、はじめまして」

原田麻友「……」

原田渉が紹介する。

「明日...

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