第697章 三品一汁

原田麻友は門の前まで歩み寄り、呼び鈴を押した。

ほどなくして鉄扉が開く。鼻を刺すような焦げの匂いが、いっそう濃くなった。

群鬼が、こそこそと一歩、また一歩と前へにじり寄る。

「原田麻友、戻ったんだな!」

山口理沙は片手に、真っ黒に焦げた料理の皿を持ち、もう片方の手では焦げた串焼きをかじっていた。信じられないくらい旨そうに、もぐもぐと食べている。

原田麻友の背後で、鬼たちがざわついた。

山口理沙はひらりと別荘の外へ出ると、皿を鬼たちの目の前でさっと揺らして見せ、そのまま串を取り、カリッ、カリッと音を立てて食べ始めた。

「うまい!」

「鬼になっても、こんなうまいもんが食えるなんて...

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