第700章 彼女を追い出す

リビング。

ほかの連中は別荘のリビングから出ていき、残ったのは原田家の面々だけだった。

山口理沙は子どもたちを連れて、窓辺にぺたりと張りつき、こっそり中をうかがう。

安井優子が心底あきれた顔をする。

「……どうしても覗くの?」

「だって人んちの家のことだし、堂々と見るのは失礼じゃない?」

「…………」

覗き見は礼儀なのか、と言いかけて飲み込んだ。

その瞬間、部屋の中から、腹の底に響くような轟音がした。

男の幽霊が怒気を噴き上げる。

「子どもが取り違えられてた? ふざけるな! おまえら、親として何をしてた! 入れ替わってるのに気づきもしないとは!」

中川菜々美が肩をすくめ...

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