第715章 鬼門十三針

原田日菜の視線が、その場にいる原田三兄弟をなぞった。

「私、妹なんだから。お兄ちゃんのこと、気にかけるのは当たり前でしょ」

「渉さん、河野さんとは最近どう? 生まれてくる甥っ子は、元気?」

原田渉の表情が、わずかに強張る。

「大翔兄さんは、杏奈先輩と祐衣に会いに行った? 杏奈先輩、まだあんまり人に会いたがらないの?」

原田大翔は、脇で拳を固く握った。

原田日菜はまた、柔らかな甘い笑みを浮かべたまま原田拓也を見た。

「拓也兄さん、足は少し良くなった? お医者さまは何て? 必要なら藤原家にも動いてもらって、世界中で名医を探そうか?」

笑っている。なのに――言葉の一つひとつが、心臓...

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