第747章 レオマユ

車内で、太西莉玖の声はどこか力がない。

「でも次の日の夜、寝ようとしたとき、またあの声が聞こえたの」

「泣きながら喋ってるんだけど、何を言ってるのか全然聞き取れなくて」

「聞けば聞くほどイライラしてきて……外に向かって、思いきり怒鳴ったの」

隣の同級生も頷く。

「私たちルームメイトなんですけど、その夜いきなり窓の外に向かって罵りだして」

「誰かが外で喋ってる声が聞こえるって言うんです。でも実際、何もない。寮は六人部屋で、誰一人として聞こえてないんですよ」

太西莉玖は小さく息を吐いた。

「みんな、私が夢でも見てたんだって言って……私もそうだと思った」

「でも……」

そこで言...

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