第789章 妹が弟になる

天巫院玲幻はすっと前へ出ると、両手で印を結び、呪を唱えた。

次の瞬間、十数枚の呪符が手元からひらりと舞い、まるで狙い澄ましたかのように各方位へと落ちていく。

呪符の上から文様がにじむように這い出し、隔絶村を覆う陰の陣へ、あっという間に広がり始めた。

玲幻は人さし指を噛み、血をもって空中に符を描く。

そして鋭く喝破した。

「破ッ!」

流水村の上空を覆っていた結界は、じわり、じわりと薄れ——やがて消えた。

陣が消えたのを見届け、渡部建がふうっと息を吐く。

「研究所のほうも、もっと頑張ってもらわねえとな!」

「焦らないでください。玄門の術は数千年積み重ねてきたものです。そんな短期...

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