第791章 帝王切開の鬼胎

村人たちの刺すような視線にさらされながら、東田夫婦は仕方なく原田麻友たちを連れて自宅へ戻った。

東田家は建てたばかりの三階建てで、村に並ぶ画一的な家々と比べると、ところどころに凝った意匠が見える。

「いい家だろ! 涼真はこの村じゃ珍しい大学生でな、建築を学んでたんだ……ほんと、出世した息子だったよ!」

原田麻友たちが家を見上げているのを見て、村人は得意げに、そしてどこか感慨深げに言った。

「……なのにな。早死にしちまった」

東田家に入ると、窓という窓に真っ赤な囍の字が貼られていた。祝い事の飾りであるはずなのに、目に入った瞬間、ぞわりと背筋が冷える。

とりわけ大広間の壁に掛けられた...

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