第808章 報告

原田渉が濵口誠太を別荘の外まで見送り、リビングへ戻ると、原田麻友がダイニングテーブルの前に座っていた。

テーブルの上には朝食が新しく並べ直され、品数だけはやたらと多い。

原田美紀子は麻友の隣に腰を下ろし、壊れものに触れるみたいな口調で話しかけていた。

家族全員の視線が、麻友に吸い寄せられている。彼女の表情、手の動き、箸の運び――ほんの少しでも不機嫌にならないか、どこか痛まないか。そんなふうに見張るように。

それとは対照的に、麻友の顔つきは淡い。口元には笑みがあるのに、どこか距離のある微笑みだった。

原田渉は胸の奥でそっと息を吐いてから、席へ歩み寄った。

朝食を終えると、麻友は席を...

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