第811章 邪修を見つける

二人はおとなしく、原田麻友の背中を追って、それ以上は一言も口にできずにいた。

原田麻友は豚をリビングまで運ぶと、その身にいくつか術を施し、さらに呪符の紙を取り出してぺたりと貼りつけた。

大野佳奈が蚊の鳴くような声で言う。

「子豚はいい子だよ。ちゃんと修行すれば、きっと人の姿になれるのに」

須藤葉奈も続けて、小さく頷いた。

「この豚は大事なの。ものすごく大事」

処置を終えた原田麻友は、スマホを取り出して発信しながら、怪訝そうに二人を見た。

「何の話をしてる?」

「何も」

「何も言ってません」

二人そろって首を横に振る。

原田麻友は視線を戻し、繋がった相手に淡々と言った。

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