第821章 柳の魔除け

その言葉を聞いた瞬間、静かには「ひっ……」と小さく声を漏らし、鉄パイプの二段ベッドの隅へ身を縮めた。スマホを抱え込み、がくがく震える。

「ほら、やっぱり出るんだって……俺、ここ、いるって感じてたんだ」

視線が忙しなく四方を走り、顔面は恐怖で引きつっていた。

原田麻友「今、あなたの周りにはいないわ。怖がらなくていい」

それでも静かにの怯えが消えないのを見て、原田麻友は低い声で短い呪を唱えた。

胸の奥がざわついていた静かには、じわじわと落ち着きを取り戻していく。

彼は胸元を押さえたまま、何度も頭を下げた。

「ありがとうございます、先生……本当にありがとうございます。ここにいるって思...

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