第827章 冥界の新ルール

冥界は陰気に沈んでいた。

閻魔殿。冥府の十王は、いずれも法相厳然たる威容をまとっている。

白黒無常はそろって、原田麻友を見つめたまま言葉を失っていた。

黒無常が、珍しく声を震わせる。

「原田先生……その条文を足したら、仕事がどれだけ増えるか、分かってるのか?」

冥界の実務はいまでも、気が遠くなるほど積み上がっている。下手をすれば、数百年かけても片付かない。

白無常も、困り切った声で続けた。

「先生、冥界の仕事量は本当に……」

「調査では、現代は暴力事件が多発している。しかも、加害者が未成年というケースも少なくない」

閻魔殿は、水を打ったように静まり返った。

「なぜ?」原田...

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