第854章 自白すれば寛大に、拒めば葉を抜く

須藤葉奈が言い終えるやいなや、渡部建が部員を引き連れて、息を切らしながら駆け込んできた。

原田麻友が眉をひそめる。

「大会で何かあったの? どうして空にあんなに横断幕が……」

渡部建は数秒、気まずそうに黙ってから言った。

「話せば長い」

「長いなら短く」

渡部建が口を開く前に、山口理沙たちがどやどやと合流してきた。

渡部建は助け舟みたいに手を振る。

「そっちに聞いてくれ! 俺よりあいつらのほうが詳しい」

山口理沙がまだ追いつく前に、中川菜々美が弾むように走ってきて、原田麻友に勢いよく抱きついた。

「麻友姉さん、聞いて聞いて……妖王が誰か、わかる?」

声が抑えきれないほど...

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