第857章 2通の契約書

九霊元聖は、まるで気にも留めていない顔をしていた。

原田麻友は眉をひそめる。

じっと九霊元聖を見据えたまま、黙っている。

さっきまで顎を上げていた九霊元聖が、ぱちぱちと瞬きをした。

「この九霊元聖が、お前の乗り物になってやるって言ってるのに……まだ嫌だってのか?」

「俺は九霊元聖だぞ! ひと吠えすりゃ、上は三聖に届き、下は黄泉まで貫く!」

「それなのに迷うのかよ」

原田麻友「あなた……」

「安心しろ。俺だって毎食うまいものばっか食ってるわけじゃねえ。野菜だって食える」原田麻友が口を開く前に、九霊元聖が慌ててまくし立てる。「週に一回……いや、月に一回! 月に一回だけ食わせてくれ...

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