第873章 原田麻友、今すぐ行く

鬼の帝王は、一歩下がるたびに三度も振り返りながら、ゆっくりと外へ退いていった。

背後で青銅の扉がぎい……と閉じていき、最後の一筋の光さえ、すうっと掻き消える。

「これほど澄んだ黄金の光……それに、なんという濃い紫の霊気……」

高壇の上にいた冥王が、一段、また一段と降りてくる。

「どうやら人間界も、捨てたものではないな!」

原田麻友「あなたが冥王?」

「いかにも」

原田麻友「酆都鬼城は、数千年前に封鎖されたはずよ」

「封鎖? ははは!」

冥王は両腕を広げた。幅広い袖が翼のようにひるがえり、闇を孕んだ気配が膨れ上がる。

「この鬼城を見ろ。どこが封鎖されている?」

――封鎖ど...

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