第879章 わざとだろう

冥王の探るような視線を受けると、渡部建の目がぱっと輝いた。丸っこい胴体を自慢げに撫でながら言う。

「気になるだろ?」

冥王「……」

「教えてやるよ」

渡部建はやけに元気だ。

「これは地対地の戦術ミサイルだ。今回、申請したのは固定目標への攻撃」

「射程は短い。けど短いからって侮るな。威力は小さくない」

「……正直に言うと、俺も兵隊やって長いけど、実際に扱ったことはない。でも訓練は受けてる。安心しろ。絶対にミスらない」

周りの部員たちは、目をきらきらさせて興奮している渡部建を見て、なんとも言えない顔になる。

津端留衣が唇を尖らせた。

「安心? 何に安心しろっての。爆死に安心し...

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