第220章 催眠

「本当に、あなたのことが心配でした……」

緋千夜の声には限りない柔情が滲み、その瞳は涙で潤んでいる。

「俺もだ」

藤原圭の声もまた優しさに満ちていた。彼は緋千夜の髪を愛おしげに撫で、胸の奥から溢れ出す愛意を指先に込める。

示し合わせたかのように、二人は同時に顔を近づけた。互いの唇が触れ合い、病室の静寂の中で、優しく、そして確かな口づけが花開く。その瞬間、世界には二人の鼓動だけが響き渡っていた。

「俺はずっとそばにいる。二度と君を傷つけさせたりはしない」

藤原圭の言葉には揺るぎない決意が宿り、その瞳は温かな光を放っている。

「信じています」

緋千夜は力強く頷いた。

「あなたが...

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