第224章 薬を飲ませる

「さあ、あーんして」鈴木瑠璃は再びスプーンを掲げ、励ますような眼差しを向けた。

藤原圭は微かに微笑み、ようやく口を開けてその錠剤を受け入れた。薬は口の中で溶け、少し苦味があったものの、彼の胸のうちは甘い感情で満たされていた。

「偉いね!」まるで彼が何か偉大な任務を成し遂げたかのように、鈴木瑠璃は嬉しそうにその頭を撫でた。

「ちゃんと薬を飲んだんだから、ご褒美はないのか?」藤原圭は悪戯っぽく言い、その瞳には優しい光が揺らめいている。

「どんなご褒美が欲しいの? 飴玉とか?」鈴木瑠璃はきょとんとした。

「飴玉一つで俺をごまかす気か?」彼はそっと顔を近づけ、期待に満ちた視線を送る。

「...

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