第231章 藤原圭はどこへ行った

緋千夜はそっと藤原圭に寄り添い、声を潜めて囁いた。

「もし、わたしがこのウェディングドレスを着てヴァージンロードを歩いたら、誇りに思ってくれる?」

彼女の接近に、藤原圭の鼓動が微かに早まる。言い知れぬ温もりと胸の高鳴りが彼を包み込んでいた。

緋千夜はそっと手を伸ばし、藤原圭の肩に柔らかく触れ、二人の距離をさらに縮めた。その指先が肩を滑るように撫でると、どこか艶めかしい空気が漂う。

藤原圭の視線は緋千夜の顔に注がれ、心の中に温かいものが込み上げてきた。彼は少し顔を近づけ、低い声で応じた。

「ああ、もちろんだ。お前はいつだって最高に美しい」

緋千夜の胸には甘い感情が広がり、ふと顔を上...

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