第247章 彼女にあまりいい思いをさせたくない

鈴木瑠璃は泰然自若としてその場を後にした。背後から聞こえてくる、鈴木蛍の殺意に満ちた絶叫など全く気にも留めずに。

どれほど吠えようが、喚こうが、ヒステリックに叫ぼうが、鈴木瑠璃の足が止まることはなかった。

かつて鈴木蛍のせいで、彼女は三年間も刑務所に閉じ込められたのだ。今度は、自分が味わった苦しみをそっくりそのまま鈴木蛍に返し、刑務所での虐めがいかなるものか、その身で味わわせてやるつもりだった。

自分が刑務所でどんな日々を送ったか、鈴木蛍にも同じ生活を送らせるのだ。

刑務所を後にする際、鈴木瑠璃は一人の刑務官に目配せをした。刑務官は即座に意図を察し、鈴木瑠璃の後を追って拘置所を出ると...

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