第249章 必ず救い出す

面会室の壁は冷たいコンクリートで覆われ、鉄格子越しに差し込む陽光はひどく弱々しかった。粗末な机の前に座る鈴木蛍の顔はやつれ、その瞳には疲労と諦めが滲んでいた。

「蛍!」

青木空の声は震え、今にも涙が溢れ出しそうだった。彼女は足早に娘へ駆け寄り、その手をきつく握りしめようとした。賢一は傍らに立ち、胸を締め付けるような痛みを覚えながら罪悪感に苛まれていた。

「お母さん、お父さん」

鈴木蛍は顔を上げ、懸命に微笑みを作った。とはいえ、その笑顔はあまりにも痛々しかった。

「私のことは、あまり心配しないで。ここで……うまくやってるから」

鈴木蛍はあえて引くことで同情を誘った。今の彼女の胸中に...

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