第251章 娘を出してほしいか

無意識のうちに両脚が開きかけたが、すぐに理性が働き、青木空は局長の手をきつく掴んだ。

「だめ、ここではだめです。もうすぐ主人が帰ってきますから」

「帰ってこないさ。さっきの電話は、私が部下にかけさせたものだからね」

その言葉に、青木空は瞬時に悟った。今日の晩餐会は最初から局長が仕組んだ罠だったのだ。途中で賢一を退出させるよう周到に計画されており、今日こそは絶対に自分をものにするという彼の執念が透けて見えた。

青木空が周囲を見渡すと、屋敷の使用人たちはとうに遠ざけられ、常に局長の背後に控えていた秘書の姿もどこにもない。

局長は青木空の耳元に顔を寄せ、その柔らかな耳たぶを甘噛みしながら...

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