第262章 暗い部屋

周囲は冷たい壁に囲まれていた。狭い空間が逃げ場のない絶望を煽り、まるで世界全体から隔絶されたかのような錯覚に陥る。急速に迫りくる暗闇に、鈴木蛍の心拍数は跳ね上がり、息が詰まるほどのパニックに襲われた。

この独房の中では、時間が無限に引き延ばされているかのようだ。

光も、音もない。ただ自分自身の微かな呼吸音だけが反響し、底知れぬ孤独感を呼び起こす。

最初の数時間、鈴木蛍はまだ冷静さを保とうと努め、これはほんの短い罰なのだと自分に言い聞かせていた。しかし、時が経つにつれて、暗闇が彼女の理性を蝕み始める。思考が堂々巡りを繰り返し、脳裏には同室の囚人たちから暴行を受けた光景がフラッシュバックし...

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