第263章 ついていきたい

ちょうどその時、玄関から軽快な足音が聞こえてきた。学校から帰ってきた翔太は、緋千夜の姿を認めるなり、その瞳にパッと興奮の光を輝かせた。

「千夜おばちゃん! 来てくれたんだね!」満面の笑みを浮かべ、歓声を上げながら翔太は緋千夜へと駆け寄った。

「翔太くん、おかえりなさい」緋千夜の沈んでいた心も少し和らぎ、彼の無邪気な笑顔を見ると、自然と温かいものが胸に広がった。

「千夜おばちゃん、僕に会いに来てくれたの? 一緒にご飯食べようよ!」

翔太がこれほど一気にまくし立てるのを見て、青木空と賢一は驚きを隠せなかった。翔太はいつも内向的で心を閉ざしがちであり、祖父母である彼らとすらろくに口を利かな...

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