第266章 夜番

そっと緋千夜の手に触れ、その温もりを感じると、自然と心が温かくなった。体調は優れず、頭が割れるように痛んだが、今はただ彼女たちのそばにいて、その安らぎを守りたかった。

夜も更け、静寂と温もりに包まれた病室で、藤原圭の眼差しはずっと緋千夜の顔に注がれていた。胸に込み上げるのは、彼女への深い愛おしさと感謝の念。傷ついた彼女を思いやり、命懸けで翔太を守ってくれたことに感謝していた。

この交通事故を引き起こした張本人を、藤原圭は決して許すつもりはなかった。

もちろん、第一の容疑者は鈴木蛍だ。

「千夜、絶対に良くなってくれ」と、彼は限りない優しさと気遣いを込めて囁いた。

緋千夜と翔太に付き添...

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