第31章 協力中断

「そう、あの厚かましい妹さんがこの人なのね」村上宝子は鈴木蛍から鈴木瑠璃のことを聞いていた。姉の男を奪った破廉恥な女だと。

そう思うと、心の中が嫌悪感で満ちていった。

「鈴木瑠璃さん、よくも私の誕生パーティーに顔を出せたわね?誰に招かれたの?まさか勝手に忍び込んだんじゃないでしょうね?」村上宝子は冷たく尋ねた。声には明らかな敵意が滲んでいた。

「お母様、青木さんにご招待いただきました」鈴木瑠璃は手にしたデザイン画を握りしめながら、余裕の笑みを浮かべた。

「母に?あなたにそんな資格があると思ってるの?」村上宝子は嘲笑うように言った。「さっさと帰りなさい。でないと容赦しないわよ」

鈴木...

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