第151章

それは未知なるもの、そして神に対する畏敬の念だ。

俺は大平愛子の前に歩み寄った。彼女は俺の顔を覗き込み、ニヤリと笑う。

「おじさん、あんたもなかなか狸だねえ」

俺は深く息を吸い込んでから口を開いた。

「今回の急場凌ぎが、事態を好転させてくれることを願うよ。生身の人間としてじゃ、奴らの俺たちに対する畏敬には限界がある。もし架空の『神』を創り上げることができれば、奴らの畏怖の念を深められるかもしれない。そうなれば、今後の動きもずっとやりやすくなるはずだ」

大平愛子が尋ねる。

「それで、次はどうするつもり?」

「竹林で罠の仕掛け方を教え続けるつもりだ。奴らがある程度覚えたら、午後は近...

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