第198章

視界が霞み、周囲の状況がうまく掴めない。ただ、三船亜由美たちが張り詰めた空気の中で、俺を取り囲んでいる気配だけは感じ取れた。

不意に、瑠璃が金色に輝く真ん丸な珠を手に、俺の目の前へ歩み寄ってくる。

彼女は有無を言わさず俺の顎をこじ開けると、その珠を口の中へと放り込んだ。

「瑠璃、海老原和生に何を飲ませたんだ?」

誰かが不審そうに問いかける。

「薬だ。これを飲めば、明日の朝には目が覚める」

瑠璃は短くそう答えた。

その言葉が終わるか終わらないかのうちに、俺の意識は急速に遠のき、深い眠りの底へと落ちていった。

夢の中で、俺は絶対的な暗闇の中にいた。手を伸ばしても何も見えない、無辺...

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