第245章

しかし、本田安奈はすでに彼にもう一杯の薬を無理やり飲ませていた。生き延びられるかどうかは、あとは彼自身の体力次第だ。

ちょうどその時、本田安奈が陶器を持って出てきた。俺の姿を認めると、心配そうに歩み寄ってくる。

「おじさん、おかえりなさい」

俺は頷き、彼女の少し乱れた髪を整えてやると、その額に優しく口づけをした。

「苦労かけたな」

本田安奈は首を横に振り、微笑んだ。

「ううん。病人の世話は医者の務めだもの」

昨夜、彼女がろくに休んでいないことは分かっていた。俺は彼女に向き直り、正直に告げることにした。

「明日は戦士の刻印を授ける儀式がある。それが終わったら、食料を持って帰るつ...

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