第267章

数人の猿人たちが落ち込んでいるのに気づいた赤毛が、鋭い視線だけで銀髪に合図を送る。

銀髪はすぐさま彼らに歩み寄ると、その頭を小突き、短い言葉を投げかけた。するとどうだ、彼らは即座に気力を取り戻し、顔に笑みを浮かべるではないか。

赤毛の統率力というものを、俺は改めて思い知らされた。

赤毛が大声で何かを叫ぶと、猿人たちの視線が一斉に俺へと集中した。

どうやら赤毛は、今回の収穫の手柄をまた俺に譲ったらしい。

俺は微笑んで彼らを見渡すと、杖の元へと歩み寄り、それを引き抜いて三度大きく振ってみせた。

猿人たちが興奮して歓声を上げる。熱々の肉汁の宴を期待してのことだろう。

肉の香ばしい匂い...

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