第271章

以前は気温が低く、小川も所々凍りついていたものの、源流からは絶えず水が供給されていた。

 だが、この大雪だ。気温はさらに下がり、恐らく小川の源流さえも凍てついてしまうだろう。

 皆が目覚めた後、俺たちは大箒――そもそもそんなものはないが――を使うのではなく、まずは竹を使ってある程度の雪を脇へと押しやった。

 それから鋭利な短剣で竹を細く削り、即席の箒を作って掃除を始める。

 あらかた片付いたところで、俺は二人に声をかけた。

「気温が下がってきたな。お前たちは先に洞窟に戻っててくれ。俺は小川の様子を見てくる」

 すると、本田安奈と大平愛子は異口同音に「私も行く」と言い出した。

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