第275章

「おじさん、人が来たの? 誰? 救援隊?」

 白崎由美子が興味津々といった様子で尋ねてくる。

「いや、違う。あいつらは、ここを決して諦めなかった連中さ」

 俺がそう説明すると、三船亜由美の視線が、俺の背負っている荷物に向けられた。

「それは全部、敵から奪い返した戦利品ですか?」

「ああ、そうだ。蓄電池に拳銃が二丁、それに短剣なんかもある」

 俺が頷くと、黒田輝が前に出て提案した。

「この圧縮食料の食べ方、僕が研究してみますよ」

 彼はパッケージを開けて匂いを嗅ぐと、上質なローストビーフだと言い当て、煮込んで食べようと言い出した。

「お腹空いたわ、早くご飯にしてよ!」

 大...

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