第378章

長老は俺に向き直り、言った。「海老原和生、今夜はゆっくり休め。明日の朝、竹林へ来い」

俺は恭しく頷き、了承の意を示した。

長老が席を立つと、俺と瑠璃もそれに倣って立ち上がる。

彼は俺たちを見て言った。「お前たちはもう少しここにいろ。黒田輝がじきに来る」

そう言い残し、長老は階段を降りていった。

俺と瑠璃は回廊の低い壁際に立ち、階下を見下ろす。

ちょうど食事時なのだろう。見回りを終えた原始人たちが戻ってきており、互いに言葉を交わす喧騒が、そこかしこから湧き上がっていた。

瑠璃は低い壁に身を乗り出し、眼下の光景を眺めながら、どこか遠い記憶に想いを馳せているようだった。

彼女は小声...

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