第408章

黒いデバイスのシグナルが消灯するのを確認し、俺は大きく息を吐き出した。

すでに硬化した泥と化している『ウォーターマン』を見やり、エリート同盟の科学力の凄まじさに心中で舌を巻く。

もし、このような生物兵器としてのブラックテクノロジーが戦争に投入されれば、現在の世界の勢力図は根底から覆されるに違いない。

幸いなことに、この組織の最終目標は不老不死の追求であり、その実現のためには安定した世界情勢が必要不可欠だということだ。

集落に戻ると、三船亜由美たちが俺のボロボロの姿を見て、驚きの表情を浮かべた。

彼女たちが駆け寄ってくる。三船亜由美が尋ねた。

「おじさん、何があったんですか?」

...

ログインして続きを読む