第419章

伊藤孝介は真剣な眼差しで瑠璃を見つめ、こう告げた。「瑠璃、自分を卑下するな。お前は俺たち全員にとって、紛れもない次期族長なのだから」

その言葉に、瑠璃の瞳が一瞬、驚きに揺れる。

彼女が顔を上げると、周囲にいる他の原始人族の精鋭戦士たちもまた、温かな笑みを彼女に向けていた。

たとえ伊藤陸斗がどれほど前任の族長や長老を貶めようとも、戦士たちの心における彼らの地位は、依然として揺るぎないものであった。

前任の族長から指名され、長老たちにも認められた次期族長、瑠璃。その正統性は、戦士たちの胸に深く刻み込まれているのだ。

その瞬間、かつてはどこか後ろ向きだった瑠璃が、己の存在意義を見出したか...

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