第425章

 瑠璃の方を見やり、おれは小さくうなずいた。瑠璃も、きゅっと顎を引いてうなずき返してくる。

 おれはすぐ前へ出て、ドアの横の壁に身体を寄せ、手を伸ばしてドアノブをひねった。

 扉がわずかに開いた、その瞬間だった。濃い黒い影が、稲妻みたいな速さで飛び出してくる。

 ためらいの一切ない動きで、瑠璃がトリガーを引いた。流星のような弾丸が走り、黒い影の頭部を正確にぶち抜く。

 パンッ! 鈍い破裂音とともに、黒い影はぐしゃりと床に崩れ落ちた。

 よく見れば、白い白衣を着た研究員だった。

 床に倒れた男の頭の傷口から、黒い血がとろとろと溢れ出し、たちまち床の一角をどす黒く染め上げていく。

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