第431章

伊藤孝介が原始人族の精鋭戦士たちに缶詰を配ると、彼らはそれをひったくるように受け取り、貪るように食らいついた。

「緊急事態だ。予備電源が落ちた上に爆発があった。この先の状況は予測できん」

俺は伊藤孝介に向き直り、切迫した口調で告げる。

「すぐに伊藤陸斗に知らせてくれ。直ちに行動開始だ。冷凍倉庫の食料をすべて運び出せ」

伊藤孝介は頷いた。

「わかった、俺が直接行って伊藤陸斗に伝える。人を寄こすように言うよ」

彼は踵を返し、足早に去っていった。

俺は生唾を飲み込む。体中を苛む激痛に、伊藤孝介の声が遠のいていく。

痛みが激しさを増し、まるで果てしない闇に呑み込まれていくようだった。...

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