第438章

 おれは生唾を飲み込み、じわりと手のひらが痺れていくのを感じていた。

 さっきおれが吹っ飛ばしたはずの虎が、よろりと立ち上がる。

 あとになって気づいたのだが、あいつがさっき仕掛けてきた攻撃は、最初から罠だった。おれをわざと引き寄せてから電流を流し、身体を麻痺させる――それが狙いだったのだ。

 こいつの覚醒力は、まさかの電流。

 そして今、おれの全身はしびれきっていて、まともに動かすことすらできない。

 虎がぷしゅっと鼻息を鳴らす。思惑どおりに事が運んだことに、満足しているようだった。

 そいつは一切ためらうことなく、再びおれめがけて突進してくる。

 この状態で近接戦なんて自殺...

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