第440章

 一夜が明け、翌朝、俺たちはいつもより早く目を覚ました。

 焚き火の跡に砂と土をかぶせて消火を確認してから、周囲を簡単に片づける。その足で、昨日までに加工を終えておいた花崗岩のもとへ向かう。

 切り出した花崗岩は上等な石だった。これを持ち帰って丁寧に磨き上げれば、きっと使い勝手のいい石臼が一台、立派に仕上がるはずだ。

 赤毛が猿人たちに指示を飛ばす。やつらは粗い木の棒を、花崗岩に結んでおいた縄の輪っかに通し、声を掛け合いながら一斉に持ち上げた。

 花崗岩はずっしり重い。担ぎ手の猿人は十分にいるのに、誰もが顔を真っ赤にし、歯を食いしばっているのが見て取れる。

 先頭を行く赤毛が、落ち...

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