第443章

白崎由美子はぎゅっと目をつぶったまま、ヒステリックな悲鳴を上げていた。

鼓膜を突き破らんばかりのその声が頭の芯まで響いて、思わず聴覚が飛びそうになる。

おれはそっと彼女の肩にもたれかかり、なだめるように声を掛ける。

「白崎由美子、怖がるなよ。おれがついてる。目、開けてみろ」

その言葉を聞いた途端、白崎由美子の悲鳴は次第におさまり、恐怖に見開かれていた瞳がゆっくりと開いていく。

奏汰はものすごいスピードで駆けていき、両脇の木々がびゅんびゅんと後方へ流れていく。

大きな溝をひと跳びで越えたときなんか、まるでジェットコースターに乗っているようなスリルだった。

ひとしきり走り回るころに...

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