第455章

澤口奈津美のからかうような表情が、おれのひと言でふっと消えた。

伊藤陸斗が顎で席を示す。おれは二歩ほど進み、その場にどさりと胡坐をかいた。伊藤陸斗も向かいに腰を下ろし、澤口奈津美は少し身体の向きを変えて、おれのほうへ寄ってくる。

おれは表情を引き締めて、慎重に言葉を選びながら口を開いた。

「六日後に、エリート同盟の先遣隊がここへ来る。その中の一隊、百人ちょっとの連中が、建造中の木造船を狙って行動する予定だ。やつらの狙いは、爆弾であの船をぶっ壊すことだ」

その言葉を聞いて、伊藤陸斗と澤口奈津美の顔つきが一気に重くなる。

彼らにとって、百名規模の武装集団は、もはや無視できない軍事力と言...

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