第465章

すると、その中年男は再び口を開いた。

「海老原和生、抗体変異を経てレベル4まで持ちこたえ、なおかつ意識が鮮明な覚醒者は極めて稀だ。エリート同盟は君のような人材を求めている。マイケルも君を買っているぞ。この件が片付けば、年収百万だって夢じゃない。実績次第では中層部への昇進もあり得る。車、女、豪邸、すべてが手に入る」

俺は興味深げに尋ねてみた。

「その年収百万ってのは、どこの通貨での話だ?」

男は口角を上げ、不敵な笑みを浮かべる。

「ハードカレンシーさ。ユーロだよ」

思わず額に手をやり、俺は嘆息した。

「百万ユーロか……。俺の一生分より多いかもしれねぇな」

「それはあくまで最低保...

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