第469章

藤井心太朗は話を聞き終えると、こくりと頷いたものの、まだ疑いを拭い切れないといった顔つきだった。

「だがな、六号を助け出したのは原始人の一人だ。ラッセルが集落を襲ったときにも、何人もの原始人の姿を見ている」

おれは落ち着いた声で説明する。

「つい最近、原始人の一族の中で権力簒奪者が出たんだ。そいつが一部の原始人を率いてクーデターを起こした。今ここにいる連中は、その支配に反発して逃げ出し、おれたちのところへ転がり込んできたってわけさ。おれたちは原始人族の前任の族長とは悪くない関係でね。やつがいろんな作物の種を分けてくれた。その縁もあって、連中を保護している」

藤井心太朗は再び頷いた。

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