第470章

俺は本田安奈を優しくなだめ、こう言った。

「安奈、怖がるな。俺がいる。誰にもお前を傷つけさせやしない。部屋に戻ったら、さっきのことを三船亜由美に話してくれ。彼女ならどうすべきかわかるはずだ」

そう言い残し、俺は建物の前へ移動した。

見張りの兵士二人が、重厚な木の扉を押し開ける。

俺は本田安奈を抱きかかえたまま部屋に入り、三船亜由美たちのそばにそっと降ろした。

本田安奈が三船亜由美の方へ身を寄せると、三船亜由美はすぐに駆け寄り、彼女を抱きしめて慰め始めた。

俺は踵を返して部屋を出た。背後で二人の兵士が扉を閉ざす音がした。

俺は階段の下へ行き、ゆっくりと腰を下ろす。

藤井心太朗が...

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