第489章

 おれは小さくうなずいてから、もう一度たずねた。

「伊藤陸斗がこのあとどこへ行くか、知ってるか?」

「彼は神の世界――あなたたちの世界へ行くつもりだよ」

 瑠璃がそう答える。

 おれは再びうなずいた。

「……じゃあ、自分がこれからどうすべきか、もうわかったか?」

 問いかけると、瑠璃は眉をひそめて首をかしげた。

「海老原和生。わたしは伊藤陸斗のために、なにかをするつもりなんてないよ」

「すぐにここを発つことになる。できれば、おれたちと一緒に戻ってほしい」

 そう告げると、三船亜由美たちが、はっとしたようにこちらへ視線を向けてきた。

 おれは瑠璃を見つめ、改めて誘いかける。...

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